すこし病める日記

いろんなことがあったなと振り返りつつ、今の悩みも吐露する日記です。

初診

受診日、通勤ラッシュの電車にのって病院に向かいました。
雑居ビルの3階にあるクリニック。想像していたよりはずっと入り易いと感じました。

 

受付を済ませると、問診表をわたされた。
息子にわたして書くように促すと、「職業欄になんて書いていいのかわからない」と言い出したのです。

なぜ?アルバイトって書けばいいんじゃないの?

わたしは、小声で言ったが、彼は書かない。
提出する時に、わたしが書き足しました。

 

受診は、予約時間通りに始まり、名前を呼ばれたときにわたしも一緒に診察室に入るべきかどうか悩んだのですが、一緒でいいでしょうとのことで、診察室にはいりました。

担当医は、30前後の男の先生。うっすらとあるもみ上げが気になりました。

 

子供の頃からの様子などを、聞かれ答えていきました。
こんな事もあろうかと思って持ってきた母子手帳が役に立ちました。
そういえば、1歳未満のときに、やや斜視があったのが気になったことも思い出しました。

 

何かいいたい事があるのか、息子は小声でぶつぶつと言っていたのです。
「どうしたの?」
と、聞いてみると、
抗鬱剤とかを処方されて飲まされたらいやだ」
とのこと。
この一言をいうのに、何分もかかる。
自信がなくて、ぶつぶつ呟いてしまうのか、別の理由なのか・・・

「薬で治るものではないとおもうので、処方されることはないでしょう」
と、医師が言った。
「まずは、心理テストを受けてもらって、それから、手帳を発行することも視野にいれて、対処をかんがえましょう」
とのこと。

 

やはり、手帳。

 

正直、手帳があれば障害者枠で就職できるんじゃないかという期待もあるのだが、
その一方で、普通に学力があった息子を障害者にしてしまうのは、かわいそうなのでは?まよってしまう自分もいました。

別の病院に予約をする

 大学病院に予約が取れなかったわたしは、紹介された別の病院に連絡を入れてみました。うちからは、大学病院よりはだいぶ近い。通院するとしたら、ストレスの少ない方がよいかもしれない。

 

出来れば土曜日とおもったのですが、土曜日の予約はかなり先までうまっているとのこと。一番はやく平日でいけそうな日に予約をいれてみた。

 

電話受付の感じは悪くなかった。

 

予約が入れられたことを、発達センターの担当者に連絡入れたが、面接中とのことで伝言を残す。
発達センターからは、リアクションはなし。

 

不安だけが募る。

427ブクマ

実は、このブログを書き出す前に、匿名はてなダイアリーに投稿をしています。

23年分の悩みと、ここ半年のいきさつを吐露してみたかったのです。きっと、誰も読まないだろうと思っていたし、書きなぐったあと、1h程度その記事にコメントがつかないか見ていたのですが、つく様子もなく、「あぁ、誰にも読まれないな」と、変に安心して、忘れていました。

ふと思い出して、重複する記事になるし、削除してこようと思ったら、びっくり。

 

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427ブックマーク。

コメントもたくさん頂きました。
もちろん、disっているコメントもたくさんありました。
たくさんの励ましもあって、病院の予約が取れなくて、下がったテンションを元に戻すことができました。

 

いままで気づかなかったのか?
という、厳しいコメントには反論もしたいところでした。
いままでに、病院にいったことが何度かあるのですが、
「個人差の範囲」で、帰されてしまったのです。

見てくださった方の数はわかりませんが、2222スターのクリックをいただき、びっくりしました。

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消そうとおもっていた投稿だったけど、
このまま残しておく事にしました。

書きなぐったので、本題からはなれていく内容やら、
小さな気になったことがまざっているのが、
突っ込みどころとなっていて、
ちょっと落ち着いた今、読み直すと、笑えて来ました。

病院の予約は大変

発達支援センターから、案内された病院は4つでした。
立地などに希望はありますか?ときかれたので、
通える範囲であれば、よりよい治療を行っている病院に行きたいと伝えました。
教えてもらった病院はいずれも都内の病院。
その中でも医大付属病院が、アスペルガー外来もあるのでそこに行こうと思いました。

息子には、病院に行ってみようよと、言ってみたのですが、
あまり乗り気ではなさそう。
息子にとっては、病院に行っても母親がそばにいると、正直な気持ちを先生に言えなくなってしまうのだそうだ。
母親ってすごい貧乏くじだな・・・と、思った。
一生懸命やっていても、感謝されることない。でも、やらなくちゃ。


予約は、毎月初日に次の月の外来予約を受け付けるそうです。
つまり、5月1日に6月分の新患外来の予約枠を取るのです。
予約はたったの2時間程度で埋まってしまい、また、電話はなかなか繋がらないとのこと。

覚悟していたつもりでしたが、結果的には予約は取れませんでした。
朝8時30分の予約開始時間ちょうどに電話をかけたのですが、すでに、話し中。
切ってはかけ、切てはかけ。
話し中か、NTTの「この電話は大変混みあっています。時間をおいておかけ直しください」が流れるのです。病院のHPのトップに、NTTが「時間をおいて」というアナウンスを流していますが、2時間で予約枠はなくなるので、続けて電話をかけなおしてほしいと書いてあったので、続けてかけ続けました。電話をかけながら「電話には優先度というものがあって、医療機関>公衆電話>携帯電話>一般家庭の固定電話 の順で繋がりやすいという噂を思い出し、携帯電話で繰り返しリダイヤルしながら、駅前の公衆電話まで移動しました。そこから、携帯電話と公衆電話の二刀流で電話をし続けたのです。
そのかいもむなしく、電話は繋がらずに終わりました。

ぎりぎりのところで、前に進もうとしているわたしにとって、予約でこけるとは思わなかったので、テンションが下がりそうでした。
それにしても、大人のアスペルガーで悩んでいる人がたくさんいて、予約電話が殺到しちゃうのに、びっくりしたのです。

夫もアスペルガー疑い

先日、発達障害者センターで息子のアスペルガー疑い言い渡されて、次のステップに建たされた。

次は、夫にそのことを伝え、病院を紹介してもらうこと。

 

日曜日の午後、書斎でぼんやり雑誌を読んでいた夫にそのことを伝えた。

息子にはアスペルガーの疑いがあること
アスペルガーとは脳の病気で原因も治療方法も確立してない事
息子のように知能に問題がないが人間関係を形成できないタイプもいる事
病院を紹介してもらい治療をする必要があるかもしれないこと
場合によっては障害者手帳が出る事もある事

途中まで話をすると、夫は目を閉じてしまった。
聞きたくないよという態度なのだろうか。
この人も息子と同じで大事な話はちゃんと聞いているのかどうかわからない

 

全部はなしたあと、夫は

「息子の努力が足りないんじゃないか?」

と、言った。
「だから、彼はやらないんじゃなくて、出来ないんだってば」
また、最初から話を始める。
認めたくないのかもしれない。

 

「まぁ、一度病院に連れて行けば?」
それだけ、言うと、彼は雑誌を読み始まった。

この人も、人との付き合いができなくて、お隣に回覧板を回すのさえやってくれない。

 

一説によれば、アスペルガー障害を持つ人の父親も、アスペルガーの可能性がたかいそうだ。

謎がとけた

臨床心理士から、息子(23歳)のアスペルガー症候群の可能性を言われて5日。
23年分の謎が解けてきた。

そして、まったくをもって自分勝手な視点からの意見だが、
「わたしが悪かったんじゃないんだ」
と、安心した。

わたしの母は、わたしが小学生の時に他界した。新しい母とは反りがあわず、妊娠・子育てで一番信頼できるはずの肉親の協力は期待できなかった。親の愛情に飢えて育った子供は、自分の子供をちゃんと育てられないといわれた事がある。「だから、あなたには子育ては無理ね」と、安易に言われたことがあり、子供もいない独身時代から、子育てはできないんだろうなと思い込んでいた。


結婚して妊娠に気づいたときに、この子をどうやって産んで、どうやって育てるのだろう?と、非常に不安だった。自分の周りは「お里帰り出産」をしている。それができない自分には、ちゃんと育てて揚げられないんじゃないかと思っていた。
おまけに、つわりがひどくて、1日中吐いていた。それが半年続いた。食べられるものも偏っていたし、つわりによいとされる漢方薬を飲んだこともあった。胎児に影響がないとされていた。飲むと吐き気はすこし軽減した。胎児に影響がないとされていたが、心のどこかで、すこし不安はあった。

 

出産前後、1ヶ月ほど、夫の母が来てくれた。とてもよい人だったが、生活環境の違いを感じて、とても居心地の悪い1ヶ月だった。おそらく、夫の母も居心地の悪い思いをしたのでしょう。「あなたのような神経質な人に育てられた子供はいい子には育たないでしょうね」と、イヤミを言われて傷ついた。

 

息子は、体格は普通かそれ以上だった。運動能力が人並み以下で、歩きはじめが遅かった。走るのも遅く、筋力がやや弱いように感じる。
体が弱く、アトピー性皮膚炎になやまされていまでも多少アトピーの気がある。アレルギー性鼻炎をもっている。子供の頃は喘息がひどく、夜も眠れない状態だった。
小学校高学年になると、人付き合いがうまくいかず、いじめにあった。これは中学卒業するまで続き、高校でも人付き合いはできず、友達が一人もいないまま卒業した。専門学校に行っても、友達が出来ない。社会性がないということで、なかなか就職も決まらず、就職したものの社会性が乏しいということで自主退職を求められた。

 

知能面は問題がなく、成績は「中の上」あるいは「上の下」くらいだった。
生育過程でなんどか「診察」を薦められて、病院や教育センターを訪ねたが、いつも、「個人差の範囲」と言われた。

 

彼を育てる事は、常に大変だと思っていた。何が大変なのかわからないくらいいつも大変だった。寝ないで看病、病院探し、変だといわれてしまう、いじめ問題で加害者との交渉。夫はまったく協力してくれない。いつも孤独だった。

 

きっとわたしがわるんだろうなと、ずっと思っていた。
わたしが親としてどう愛情をかけたらいいのかわからないから。
わたしが妊娠中に漢方薬を飲んだから。
わたしが神経質だから。
だから、彼は人と違うのだ。いじめにあってしまったのだ。就職できないのだ。
ずっとずっと、思っていた。

「あなたの息子さんは、アスペルガー症候群の可能性が高いです」
こういわれたときに、さっぱりした。
晴れ晴れとはいえないが、伸びていた前髪を切りそろえたときのようなさっぱり感があった。
アスペルガー症候群ということは、わたしが悪いんじゃない。
それは、染色体異常。
そして、アスペルガーの父親もアスペルガーのことが多い。夫も、また、人付き合いの出来ない人なのだ。

 

 

初投稿

このブログは、
わたし自身の気持ちの整理用に作りました。

でも、きっとどこかに同じような悩みを抱えている方がいらっしゃるはず。
同じ悩みを持っている人と出会えるきっかけになれば本望です。